フォークリフトの種類【5タイプ画像付き完全解説】

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フォークリフトの種類【5タイプ画像付き完全解説】

2019/12/17

フォークリフトの種類は大きく分けて5タイプ

フォークリフトは、見た目が似ていても「どこで使うか」「何を運ぶか」によって構造がまったく異なります。間違ったタイプを選ぶと、回転できない・屋内で使えない・荷物に届かない、といった現場トラブルにつながります。

このページでは、現場で使われているフォークリフトを カウンターバランス式/リーチ式/サイドフォークリフト/フォーキー(ウォーキー)/マルチディレクショナル の5タイプに整理し、それぞれの特徴・用途・メリット・デメリットを解説します。

最初に5タイプの違いを比較表で俯瞰し、続いて1タイプずつ詳細を見ていきます。最後に「屋内なのか屋外なのか」「荷物の重さ」「通路幅」など、現場条件から最適タイプを選ぶフローと、よくある質問、買取相場の目安まで一気通貫で確認できる構成です。

フォークリフトオペレーター歴・査定実務に携わる立場から、カタログには載りにくい「現場での選ばれ方」と「中古市場での評価」もあわせてお伝えします。

フォークリフト5タイプ比較表

タイプ名 動力 最大荷重目安 回転半径 主な用途 適した現場
カウンターバランス式 エンジン(ガソリン/ディーゼル/LPG)/電動(バッテリー) 1.0t〜43t程度(一般的には1〜3.5t) 大きめ(2,000〜3,000mm前後) パレット荷役、重量物運搬、屋外作業全般 倉庫・物流センター・建設現場・港湾・工場
リーチ式 電動(バッテリー)が主流 1.0t〜3.0t程度(一般的には1〜2t) 小さい(1,500〜2,000mm前後) パレット荷役、ラック格納、狭通路でのピッキング 屋内倉庫・冷蔵冷凍倉庫・小売バックヤード
サイドフォークリフト エンジン/電動の両方あり 2.0t〜10t程度 長物前提のため短い旋回が可能 長尺物(鋼材・木材・パイプ)の運搬 製材所・鋼材倉庫・建材ヤード
フォーキー(ウォーキー/歩行式) 電動(バッテリー) 1.0t〜2.0t程度 非常に小さい(運転者が歩行) 短距離搬送、トラック積み下ろし、店舗内移動 店舗・小規模倉庫・搬入口
マルチディレクショナル 電動/エンジン 2.0t〜10t程度 4輪独立操舵で全方向走行可 長尺物を狭通路で運搬 長尺物を扱う狭い倉庫・特殊現場

※最大荷重・回転半径はメーカー・機種・年式により異なります。実機選定時は必ずメーカーカタログ仕様をご確認ください。

カウンターバランス式フォークリフト

特徴

カウンターバランス式は、車体後部に重り(カウンターウェイト)を備え、前方に伸びるフォークで荷物を持ち上げる 最も一般的なタイプ のフォークリフトです。日本国内で稼働している産業車両のうち、もっとも普及している形状で、街の物流倉庫から建設現場、港湾までほぼ全シーンで見かけます。

動力は ガソリン・ディーゼル・LPG(液化石油ガス)のエンジン式 と、バッテリー駆動の電動式(バッテリーフォークリフト) の2系統があり、屋外重作業はエンジン式、屋内・排ガス規制エリアは電動式が選ばれます。

最大荷重は1t未満の小型から、港湾用の40t超まで幅広く、もっとも汎用性の高いタイプです。

主な用途

  • パレット積み荷の荷役全般
  • トラックへの積み込み・積み下ろし
  • 屋外ヤードでの重量物運搬
  • 工場ラインへの部材供給
  • 建設現場での資材移動

メリット

  • 機種ラインナップが豊富で、用途・荷重に合わせて選べる
  • 中古市場の流通量が多く、購入・売却ともに価格が読みやすい
  • エンジン式は屋外連続稼働に強く、給油即再稼働できる
  • パーツ供給が安定しており、修理・整備のしやすさもトップクラス

デメリット

  • 車体が大きく、回転半径が広い(狭通路には不向き)
  • エンジン式は屋内で排ガス・騒音の問題がある
  • 後部のカウンターウェイト分、設置面積が大きい

選ばれるシーン

「とりあえず1台目」を導入する物流倉庫・工場・建設会社で、迷ったらまず候補に挙がるのがカウンターバランス式です。屋外メインで荷重1〜3.5t程度なら、ディーゼルまたはLPGのカウンターが定番。屋内で排ガスを避けたい場合はバッテリー式カウンターが選ばれます。

中古市場でも需要が安定しており、年式・時間(稼働時間)・荷重・動力の組み合わせで査定額が決まる、もっとも相場の見えやすいタイプです。

リーチ式フォークリフト

特徴

リーチ式フォークリフトは、運転者が 立った姿勢で操作する電動フォークリフト です。フォーク(爪)が前後にスライド(リーチ)する構造で、車体本体を動かさずにパレットを取りに行ける点が最大の特徴です。

動力は基本的に 電動(バッテリー)一択 で、屋内倉庫・物流センター・冷蔵冷凍倉庫など、排ガスを出せない屋内環境で圧倒的に選ばれます。

回転半径がカウンター式より小さく、狭通路・ラック倉庫での運用に最適化されています。

主な用途

  • 倉庫内ラックへのパレット格納・取り出し
  • 狭通路でのピッキング作業
  • 冷蔵冷凍倉庫内の荷役
  • 物流センターのバース近接作業

メリット

  • 回転半径が小さく、狭い倉庫でも効率よく運用できる
  • 電動なので排ガスなし・騒音が小さい
  • 立ち乗りで乗降が早く、頻繁な短距離作業に向く
  • バッテリーは充電だけで再稼働でき、ランニングコストが低い

デメリット

  • 屋外の不整地・砂利では性能を発揮できない
  • 雨天屋外作業に不向き(バッテリー・足回りが屋外想定でない)
  • 連続長時間稼働ではバッテリー切れの管理が必要
  • 重量物・大荷重には向かない(一般的な上限は2〜3t)

選ばれるシーン

物流倉庫・3PL(サードパーティーロジスティクス)・小売チェーンのDC(ディストリビューションセンター)で、屋内ラック運用が前提なら第一選択になるのがリーチ式です。屋内・通路幅2.5m前後・パレット荷役という条件が揃えば、ほぼリーチ式が採用されます。

中古市場では、年式・バッテリーの状態(バッテリー製造年・容量・劣化度)が査定に大きく影響します。バッテリー交換歴がある機体は高評価になりやすいです。

サイドフォークリフト

特徴

サイドフォークリフトは、フォークが 車体側面に取り付けられた 特殊形状のフォークリフトです。長尺物(鋼材・木材・パイプ・H鋼など)を、車体を回転させずに横方向から持ち上げて運搬できます。

長尺物をカウンター式で運ぼうとすると、回転時に荷物が車体外周を大きくはみ出して通路を塞ぎますが、サイドフォーク式なら荷物を車体の長軸と平行に積めるため、狭い通路でもスムーズに移動できます。

主な用途

  • 鋼材・H鋼・アングル材の運搬
  • 製材所での木材・角材の搬送
  • 建材ヤードでのパイプ・配管材の取り回し
  • 長尺物倉庫の入出庫

メリット

  • 長尺物を安全に・狭通路で運搬できる
  • 車体の前後長を有効活用するので、通路幅が小さく済む
  • 荷物の長さに合わせた専用設計が可能

デメリット

  • 長尺物以外には汎用性が低い(パレット荷役には不向き)
  • 中古市場の流通量が少なく、買い手・売り手が限られる
  • 新車価格・中古価格ともにカウンター式より高め
  • パーツ・整備のできる工場が限られる

選ばれるシーン

製材所・鋼材問屋・建材商社・配管材を扱う事業者など、長尺物が日常業務の中心となる現場で選ばれます。「長物しか運ばない」「カウンター式だと通路を塞ぐ」という条件が揃った時、サイドフォークが唯一解になります。

中古査定では、需要は限定的ながら 必要とする業種では強く求められる ため、ニッチ需要に強い業者に依頼すると相場以上の査定が出ることがあります。

フォーキー(ウォーキー/歩行式フォークリフト)

特徴

フォーキー(ウォーキーリフト、歩行式フォークリフト、パワードパレットトラックとも呼ばれる)は、運転者が歩いて操作する 小型電動フォークリフトです。運転席がなく、ハンドル付きのコントロールレバーを握って機体と一緒に歩きます。

短距離・低頻度の搬送、トラックからの積み下ろし、店舗バックヤードでの軽作業に向いており、コンパクトで取り回しが良いのが特徴です。

主な用途

  • 店舗・ホームセンター・スーパーのバックヤード
  • 短距離のパレット移動
  • トラック荷台からの積み下ろし
  • 小規模倉庫・搬入口での軽作業

メリット

  • 機体が小さく、設置スペースをほぼ取らない
  • 電動で静音・無排ガス、屋内・店舗運用に最適
  • 価格が他タイプより安く、導入ハードルが低い
  • 取り回しが容易で、未経験者でも操作を覚えやすい

デメリット

  • 長距離の連続搬送には向かない(歩行ベース)
  • 高所への積み上げには不向き(揚高が低い機種が多い)
  • 重量物・大荷重には対応できない
  • 屋外不整地は走行困難

選ばれるシーン

店舗のバックヤード、宅配・引越し業者の搬入作業、軽量品を扱う中小倉庫で選ばれます。乗車型を入れるほどの作業量はないが、人力では効率が悪い、という現場のスポット的需要にぴたりとはまります。

中古市場では、店舗閉店・事業縮小に伴う出物が一定量あり、年式の比較的新しいものは買い手が早く見つかる傾向にあります。

マルチディレクショナルフォークリフト

特徴

マルチディレクショナルフォークリフトは、4輪すべてが独立操舵し、前後左右・斜め方向にも走行できる 多方向タイプのフォークリフトです。狭い通路で長尺物を運ぶ場合、車体を進行方向に向けたまま横移動できるため、サイドフォーク式よりさらに自由度の高い動作が可能です。

国内ではまだ普及率が低めですが、長尺物を扱う特殊現場や、限られた敷地で効率を最大化したい現場で導入されています。

主な用途

  • 長尺物(鋼材・木材・パイプ)の狭通路運搬
  • 限られた倉庫スペースでの効率搬送
  • 特殊形状の荷物を扱う製造現場
  • 大型部品(航空機・船舶部品など)の取り回し

メリット

  • 全方向走行で、狭通路の取り回しが圧倒的に有利
  • サイドフォーク+カウンター式の機能を1台で兼ねられる
  • 長尺物・特殊形状物の運用効率が大幅に上がる

デメリット

  • 新車・中古ともに価格が高い
  • 国内流通量が少なく、相場・修理体制が読みにくい
  • 操作習熟に時間がかかる
  • 一般的なパレット荷役だけならオーバースペック

選ばれるシーン

「サイドフォーク式では足りないほど通路が狭く、長尺物の取扱が多い」「特殊形状の大型部品を限られたスペースで動かす」といった条件下で選ばれます。航空機・船舶・特殊鋼材を扱う製造業など、ニッチかつ高付加価値な現場が中心です。

中古市場では流通量が少ない分、必要としている事業者には高値で動くことがあり、専門業者に査定を依頼することが重要です。

用途別のフォークリフトの選び方

5タイプを理解したら、次は「自分の現場ではどれを選ぶべきか」です。実際の選定では、以下の4つの軸で順に絞り込むと迷いません。

① 屋内か屋外か(動力選定)

  • 屋内中心 → 電動(バッテリー)一択。リーチ式・電動カウンター・フォーキーが候補
  • 屋外中心 → エンジン式(ディーゼル/LPG/ガソリン)。カウンターバランス式が定番
  • 両方使う → 排ガス規制エリアの有無で電動か併用かを判断

② 何を運ぶか(タイプ選定)

  • パレット荷役中心 → カウンター式 or リーチ式
  • 長尺物(鋼材・木材・パイプ) → サイドフォーク式 or マルチディレクショナル
  • 短距離・軽量・店舗バックヤード → フォーキー
  • 重量物(5t超) → 大型カウンター式

③ 通路幅・スペース(回転半径)

  • 通路2m未満 → リーチ式・フォーキー・マルチディレクショナル
  • 通路2〜3m → リーチ式・小型カウンター
  • 通路3m以上・広いヤード → カウンター式(サイズ自由)

④ 荷重と揚高

  • 1t以下 → フォーキー含めほぼ全タイプ対応
  • 1〜3t → カウンター・リーチが主戦場
  • 3t超 → カウンター式の中型〜大型
  • 高所積み(4m超) → 高揚式リーチ・専用機

判断に迷ったら、「屋内 or 屋外」「荷物が長尺かパレットか」の2軸で大半のケースは決まります。あとは荷重・通路幅・予算で具体機種を選ぶ流れです。

すでに保有しているフォークリフトの 入れ替え・売却を検討 している場合は、現行機の年式・稼働時間・動力タイプを整理すると、買取査定がスムーズです。

フォークリフトの種類に関するよくある質問(FAQ)

Q1. フォークリフトの種類による違いは何ですか?

A1. 大きくは「動力(エンジン/電動)」「フォークの位置(前方/側面)」「運転姿勢(座り/立ち/歩行)」の3点で違いが生まれます。これにより、屋外向き/屋内向き、長尺物向き/パレット向き、長距離向き/短距離向き、というように得意分野が分かれます。本ページの5タイプ比較表を見れば、自分の現場に合うタイプが一目で分かります。

Q2. リーチ式とカウンターバランス式の違いは?

A2. 大きな違いは3点です。①運転姿勢:リーチ式は立ち乗り、カウンター式は座り乗り。②動力:リーチ式は電動が主流、カウンター式はエンジン・電動どちらもあり。③回転半径:リーチ式は小さく狭通路向き、カウンター式は大きく屋外・広い通路向き。屋内倉庫のラック運用ならリーチ式、屋外・重量物運搬ならカウンター式が基本選定です。

Q3. 電動フォークリフトとエンジンフォークリフトはどちらがいい?

A3. 使う場所で決まります。屋内・排ガス規制あり・夜間稼働で静音性が必要なら電動。屋外・連続長時間稼働・即給油で再稼働したいならエンジン(ディーゼル/LPG/ガソリン)。コスト面では電動はランニングコストが低いものの、車両価格とバッテリー交換費が高め。エンジン式は車両価格が抑えやすく整備網も広いです。

Q4. フォークリフトの運転に必要な免許の種類は?

A4. 最大荷重1t未満は 「フォークリフト運転特別教育」、1t以上は 「フォークリフト運転技能講習修了証」 が必要です(労働安全衛生法に基づく)。さらに公道を走る場合は車両区分(小型特殊/大型特殊)に応じた 公道運転免許(自動車運転免許) が別途必要です。詳細はお近くの労働基準監督署、または最新の厚生労働省・国土交通省の公式情報をご確認ください。

Q5. 中古フォークリフトを購入するときに見るべきポイントは?

A5. ①年式と稼働時間(アワーメーター)、②動力タイプ(エンジン/電動)、③エンジン式は煙・オイル漏れ、電動式はバッテリー製造年と容量、④フォーク・マスト・タイヤの摩耗、⑤メンテナンス記録の有無、の5点が基本です。同じ年式でも稼働時間が大きく違えば価格は変わります。動力別では、電動はバッテリー残価が査定の鍵、エンジン式はオーバーホール歴と煙の状態が見られます。

Q6. フォークリフトのメーカーにはどんな種類がありますか?

A6. 国内主要メーカーは トヨタL&F・コマツ(コマツフォークリフト)・三菱ロジスネクスト(ニチユ三菱・TCM・UniCarriers)・住友ナコフォークリフト など。輸入では ハイスター・リンデ・クラーク・ユンハインリッヒ などが流通しています。中古市場では国内メーカーの流通量が圧倒的に多く、買取・販売とも相場が読みやすいです。輸入機は専門業者に査定を依頼するのが基本になります。

Q7. フォークリフトの買取相場はタイプごとに違いますか?

A7. はい、タイプ・動力・年式・稼働時間・荷重で大きく変わります。一般的にはカウンター式の1〜2.5t・年式の新しい機体は流通量が多く相場が読みやすく、リーチ式はバッテリー状態次第で評価が分かれます。サイドフォーク・マルチディレクショナルは流通量が少ない分、需要のある業者に当たれば想定以上の査定額が出るケースもあります。具体的な査定額はメーカー・型式・年式・稼働時間で変動するため、無料査定で実機ベースの確認をおすすめします。

フォークリフトの買取相場・無料査定

ここまで5タイプの違いと選び方を見てきましたが、保有中のフォークリフトを売却・入れ替え する際は、タイプごとに査定ポイントが違います。

タイプ別の査定で見られるポイント

  • カウンター式:年式・稼働時間・動力種別・カウンターウェイトの状態・煙の有無
  • リーチ式:バッテリー製造年・容量・劣化度・マストの状態
  • サイドフォーク式:用途特化のためニッチ需要を持つ業者かどうか
  • フォーキー:年式・走行距離相当の使用感・付属充電器
  • マルチディレクショナル:機種の希少性・整備記録の有無

買取相場の目安

メーカー・年式・稼働時間・タイプで大きく変動するため、一概には言えませんが、市場で多い1〜2.5tクラスのカウンター・リーチ式であれば 業界一般相場としては数十万円〜数百万円のレンジ で動きます。年式の新しい機体・低稼働時間・整備記録ありの個体は相場上限に近く、年式の古い機体・高稼働時間・修復歴ありは下限に近くなる、というのが基本構造です。

具体的な金額は、業者ごとに販路(国内転売/輸出)や得意機種が違うため、複数業者で比較 するのが最も確実です。

地域別の買取対応

トップ建機では、北海道から沖縄まで全国でフォークリフト買取に対応しています。お住まいの地域別の買取案内は、各都道府県ページからご確認いただけます(例:東京都/大阪府/愛知県/福岡県ほか)。

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